長生庵 [茶席]

堀内家長生庵(ほりのうちけ ちょうせいあん)

堀内家(ほりのうちけ)は代々表千家の宗匠を務める茶家。
堀内家の庵号は長生庵(ちょうせいあん)といい、利休形二畳台目の茶室を指す。

堀内家の家祖は国学者と伝えられる堀内浄佐(1612~1699)であり、茶の湯を山田宗?に学んだと伝えられる。
初代、堀内仙鶴は浄佐の養子で、はじめ水間沾徳の門で俳諧を学び、のちに江戸を去り表千家6代覚々斎の門下に入った。
俳人としても著名であり、同時代の茶人たちに大きな影響を与えたと伝えられる。

長生庵の外観
妻を南に向けた切妻杮葺。
深く広い?葺の庇と棟の牡丹の花の鬼板が特徴。

内観
二畳台目(台目構え)
茶道口は腹口。

※腹口 点前畳の勝手付きに開ける入り口
躙口の正面に床。
床柱は、赤松皮付き。
相手柱は档丸太。

※档丸太(あてまるた) 柱として使われることもある節付きのヒバ丸太のこと。 錆を発生させて使用したり、節の大きさなどをみて削り方を変えるような作法もある。

框は、北山磨丸太。

天井は、野根板平天井、蒲落ち天井、化粧屋根裏天井。

中柱は赤松皮付き、横竹を入れて下部を開放。
窓は、客付に下地窓(外部に力竹)

※力竹(ちからだけ) 下地窓の外側に、壁の補強と装飾を兼ねて立てられる竹の柱。
躙口の上に連子窓。

この長生庵は、元治の兵火で焼失したため、1869年に再建された。

景色と上手く調和された茶室。

所在地:京都市中京区釜座


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

遺芳庵夕佳亭 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。